不意打ちで放った水で偽者は皮が剥がれていた。

「やはり。…なら容赦しない!《水龍!!》」あたしの召喚で呼び寄せた水龍の攻撃でクイーンは押され始める。…だけど決定的な1打には繋がらない。…どうすれば。

考えてると待っていた気配に安心する。

それと同時に風、火が重なりクイーンが一瞬怯んだ。…今!!

雪奏様の氷、続いてのクロード、颯斗様の火炎流、そしてあたしの重力。

化学的に言えばこれで強固な金庫でも壊れる。

……意味はあった。クイーンが弱ってる。けど、このままじゃクイーンは回復する。だから。

《時龍!!》

《水龍!!》あたしたち二人の龍の契約者の呼び掛けに答えた2頭の龍の一撃でクイーンは完全に力尽きた。

…終わった…そう思うとふらっと立ち眩みがした。けどクロードに支えて貰った。

「大丈夫か?レイカも、ちびたちも」そう不安そうな顔をしたクロードにあたしのお腹を触らせると何時もと同じ様に動いてるおちびちゃんず。…安心したのかクロードは微笑んだ。