場所は城下町の端だったから被害という被害は無い。…良かった。怪我人とかも今ある情報ではいないみたいだし。
クイーン討伐は雪奏様、颯斗様(時宮だと三人居るし、旧姓の五十嵐だと双子の妹であるさくらと、こんがらがる。と颯斗様に言われてそう読んでる。)クロード、あたし。
町にいるかもしれない魔物の討伐は冬哉様、さくら様、速水様、海斗様、澪様ご兄妹。となった。
「クロード。」無事合流出来てクロードの側に向かう。…とすると危険探知が発動して咄嗟に水の結界を使うと何十本もありそうな毒付き(視て分かった。ちょっとでも触ったら命の危険がある猛毒。)を防御してあたしは
「クロード、大丈夫だった?」
「あぁ。問題ない。」と団長としての顔をしてる。
……クロード、何か変。絶対一人で動くな!って耳にタコが出来そうな位に言われたのに一人で来たあたしを咎めない。
…違和感の謎を探る為に回りに気配を配るとクロードの持つ能である火が濁って見えた。…それと、何時も未知数のクロードが持つ能も感じない。
…偽者!!
そう確信して魔物が嫌う清らかな水を辺りに放った。…人間、そして龍ならこの水は傷を癒す。