ーsideレイカー
カリカリ…と万年筆で字を書いてる音がする。
ゆっくりと目を開けたら窓の外は暗くなってる。…結構寝ていたみたい。
ゆっくり起き上がると、書類に字を書いてたクロードがこっちを向いて
「ゆっくり寝れたか?」と優しい面差しを見せてくれた。
「うん。…少し、疲れていたみたい。」ベッドから出るとクロードがこっちに来てあたしが立ちやすい様に手を貸してくれた。あたしはクロードの手を取ってゆっくりと立ち上がる。…じゃないとお腹が重くてふらふらしちゃうから。
「ありがとう、クロード。」とニコッて笑うと大丈夫。と言わんばかりにちゅ…っと優しいキスをくれた。
「レイカ、後少しで夕飯の時間だが、ここで食べるか?…一応、王家専用の食堂もあるが、レイカの事だから気を張るだろう?それに専用の食堂は動物禁止なんだ。シエルの事も考えるとあまりストレスを与えないように最初は俺たちが側にいた方が良いと思うんだが…後、これだけは言っとく。レイカは無事に元気な赤ちゃんを産むだけを考えるんだ。周りがどうとかは考えなくて良い。」…なんか、クロード目が寂しがってる。言ってる事と思ってる事は違うみたい。…クロードの目、まるで母親を恋しがってる子どもみたい。
……や、メッチャ可愛い。