マリノアさまから(王妃さま。)

「これ、宜しければ使って下さらない?」と言われて、王妃付きの女官の方から小さな紙袋に入った物を渡された。

「ボディケアクリームなの。私も三人の時にこのクリームにお世話になりましたし、敏感肌用ですので、使い心地良いと思いますわ。…無理に、とは言えませんし、レイカさんの一番体質に合った物を使うべきですもの。」と仰って下さった。

「ありがとうございます。王妃さま。大切に使わせて頂きます。」とあたしが言ってから

「良いのよ。そんなに畏まらなくて。もう、家族でしょう?…公の舞台ではありませんし気楽な方が赤ちゃん達にも安心だと思いますわ。」と王妃さまが仰って、 あ、あれを渡そう。と思い

「リースさん。お手数をお掛けしますが、そちらにある白木に金の飾りが付いたチェストの右側の上から二段目の引き出しに手前側にあるものを2つ持って来てくださいますか?」と言い
持って来てもらうと「ありがとうございます。」と言って

「こちらはマーガレットさまに。…きっと喜ばれると思います。」…猫達が気に入ってるミルク。

「まぁ、よろしいんですの?」と驚いて口元を手で隠してるマーガレットさまに

「はい。クロードが…殿下がまとめ買いを為さって部屋に沢山あるのです。」