のんびり、ゆったりとした時間が過ぎて行く。
キャットタワーで毛繕いをしていたシエルがビクッと扉を見てすたすた…と寝室の方へ行った。来客…?
こんこん、とノックが聞こえて『リースです。』と聞こえて
「今開けます。」と言ってゆっくりと立ち上がって扉に向かって扉を開ける。
扉を開けた先にはリースさんが茶器とお茶菓子が乗ったカートを自分の左横に置いて立っていた。
「クロード様から私をレイカ様の専属侍女に為さるようご命令を頂きました。改めまして、宜しくお願い致します。」ゆっくりとリースさんが頭を下げて挨拶をした。
「あ、はい。此方こそ宜しくお願いします。」とあたしも挨拶をして、
リースさんを部屋の中へ入れた。そう言えばシエルが居ない。…どうやらシエルはあたしとクロードで世話を続けることになるみたい。
リースさんにその事を伝えてあたしは人見知りが激しいシエルの事を探したり、無理やりな事を控える様にお願いした。
……誰だって無理やりはイヤだもんね。