ーsideレイカー
そろそろクロードの出勤の時間。
「俺、行くけど何かあったら直ぐに回りの人に頼れよ?」心配そうな顔をしてさっきから同じ事を繰り返して言ってる。
「うん。大丈夫だから、ね?」
…あたしの未来の旦那様は心配性みたいです。
壁時計を見て、
「クロード!!時間!」と言うとクロードは時計を見てヤバッ!って顔をして
「じゃあ行くけど絶対に走ったりするなよ?」と言うとクロードは顔を近付けると触るだけのキスを唇にして
「いってきます」と言って部屋を出ていった。
「いってらっしゃい。気を付けてね。」と部屋がしーんとなってさっきまでクロードに甘やかされたり、逆にあたしが甘やかしたりした感じが抜けきって無かったから寂しさが余計に大きく感じた。
ぽこぽこぽこ…まるでおちびちゃんずが『寂しくないよ』って言われてる気がした。
大きくなってるお腹を優しく触って、
「ありがとう。」と言って窓の近くにある背もたれがある椅子にゆっくりと近付いて座ると以前に買っておいた本を見ながらおちびちゃんずにあげる物を作り始めた。