夕飯を食べ終わり、食休みとしてシエルのご飯を上げてからレイカと話していた…名付けに関して、だな。
「候補としては水華《みか》かな。水って〝すい〟とも読むでしょう?で水の華…睡蓮って連想したの。睡蓮は花言葉は良い意味を持つのが沢山有るけど1つに〝清純な心〟ってあるの。…あたしと似た様な感じだけどね。もう1つは桃華《ももか》。桃は魔を退ける力があるとされていてこれはあたしが生まれた所の花言葉じゃないけど、〝比類なき素質〟ってあるの。何か1つでも良いから自分が胸を張って言える事が出来れば良いなって。」レイカは紙にすらすらっと書いた『睡蓮』と『桃』の花…どちらも甲乙付けがたい魅力ある花だな。…ここまで考えてたなんて思わなかった。しかもレイカに絵心があったなんて知らなかった。どちらも1分未満で書いたのに。…隠れた才能だな。
「俺は…セドリックかセシルだな。…安易と思われるかも知れないがこの国に偉業を残した人の名前。…どっちにするかは子供の顔を見たときだな。」…自分の方が安易だな…もう一度考え直すか…。
それからはゆっくりと風呂でリラックスしてから一緒に寝た。