ー夜。sideクロードー

部屋に着いた途端眠ってしまったレイカをベッドに横たわらせて3時間経過していた。レイカの顔を覗き込むと、あどけない顔を見せている。──ぐっすり、だな。

「今日はお疲れさま。」そう言って、レイカの頭を撫でてレイカの腹にも同じ様に撫でた。

「お前たちも、お疲れさま。」そう言うとドシドシ手を蹴られた。

「こらこら。レイカ、起きるだろ?返事してくれるのは嬉しいけど、優しく、な?」と言うと
はーい。って若干ふて腐れた感じて手を蹴られた様な……。

「じゃ、そろそろお前たちも寝ろよ?」そう言うとレイカの寝ているベッドに潜り込んで目を閉じた。


翌朝。キッチンからいい匂いがして目が覚めた。…?隣で寝ている筈のレイカが居ない。作っているのはレイカか。起き上がるとシエルがジーっとレイカを監視するように見ている。

「おはよう。レイカ。体調はどうだ?」フライパンを振るっているレイカに声を掛けるとレイカはコンロの火を弱めてから

「おはよう。クロード。体調?…ちょっとまだ眠たい気もするけど、これは何時もだから大丈夫。」とニコッと笑って頭上にある小さな鍋を取ろうとする。…ってオイ!?

「レイカ。高い所の物は取るなって言ってるだろ?」