「………どうして、クロード…」と同じ事を虚ろな顔で言ってるマリアーノさん。

あ、マリアーノさんもクロードの事が……。

クロードも同じ事を思ったのか辛そう。

「マリアーノ。俺にとってはマリアーノの事はずっと幼なじみと言う存在なんだ。…レイカの腹には双子が居る。…マリアーノは分かるだろ?フレア王家にとって双子がどんな存在なのか。」クロードは自分の番だと思ったのか説得役を買って出てくれた。

「……王家にとって双子は恒久の平和をもたらす…」虚ろな声でボソボソっと聞こえた。

「……勝ち目、無いじゃない。」そんな声を残してマリアーノさんは倒れた。クロードがマリアーノさんを看ると

「恐らく衰弱による物だな。…飲まず食わずみたいだったし。公爵たちに伝えるか。」とクロードはマリアーノさんを近くの三人位座れそうなソファーに横たわらせた。

その後、マリアーノさんのご両親に伝えたり、残った空気の再浄化、クロード、体の中に淀みが残った状態でマリアーノさんに触ったからこっちも浄化して、マリアーノさんもやっといて、とバタバタして、自分たちの部屋に戻ってきたら眠気が襲いかかって来てソファーに座ると眠ってしまい

「……ったく。風邪引くって」と愚痴を溢されながらクロードがベッドまであたしを連れてってくれたらしい。