「…まさか!と言いたいけど、有り得ない。と言いきっちゃうのはダメだね。…クイーン討伐の時の詳しい情報は開示されてないけど、操り人形みたいだった。とは聞いたことがあるよ。」とクロードの意見に概ね賛成のあたし。

「でも、どうやってここへ来たのか、それが分からない。…まぁ、あたしも意識が無い状態でこっちに来たから、詳しい事は言えないけどね。」左手の親指と人指し指で下唇を触る。

…あたしの考えるときの癖。

「……う~~ん。情報が無さすぎて推理出来ない。──今出来るのは警戒位しかないかな。…警らの見直しと情報伝達スピード及び正確さの向上。」自分の頭を整理しながら重要だと思った事を言って、まだ残っていた水で喉を潤してから、

「あ、もし、赤目か金目の見たことの無い動物を見掛けたら近付かない様に伝えて?…今日みたいな事が起こるから。倒すのなら遠距離で1発で終わらせられる様な圧倒的な能じゃないと危険すぎるよ。…後、倒し終わったら空気を正常に戻すことも大事だよ。そこを基準にわらわらと新しいのが出て来るから。…これはあたしの仕事だけどね。」一応、あたしが知っている情報をクロードに伝えてクロードからの了解を得て、とりとめの無い会話を楽しんだ後あたしたちは一緒のベッドで眠った。