「クロード、いまからクロードと子供たち、あたしに保護能力を使うよ。…この部屋の中は毒で一杯よ。」と扉を指差しながら言うと

「レイカ、能力を使えば100%大丈夫なのか?」…かなり不安でレイカの頬に手を添える。

レイカは俺の手を優しく握って

「うん。…じゃあいくよ?」意味が分からない言語をレイカは呟くと体の中に温かい光が灯った気がした。

「部屋の中に入るよ。」と言って扉を開けた。

…これは…空気が淀んでる。元はベッドに横たわってる男。レイカは右手を真っ直ぐに伸ばして能を使う。…淀んでる空気がすーっとキレイな空気に戻り、男の毒も無くなった。

…これが《宮家》の実力。凄いの一言しか思い浮かばない。レイカはくるっとこっちに振り向き

「次は家畜のとこ。ちゃんとしなきゃ二次、三次の被害が出るよ。」とまるで弓を引いてる時の顔で…とても凛々しい顔だった。

ー農場ー

広範囲の能で場所を癒してる。

…毒が無くなってく。

レイカが手を下ろすと

「これで大丈夫です。」とその場所の治安を任せているウォーターの団員に言い俺たちは帰った。