「そっか…名前の中に〝華〟は入れたいな…」と良い名前が無いか考えながら呟くとクロードが
「レイカの字に入ってるのか?」…あ、そうだよね。漢字ってここには無いからね。
「うん。鈴華って鈴の華って意味。お母さん、〝春華〟って言うんだけどお母さんも〝華〟入ってるしね。…あたしの名前の由来はね?あたしが生まれたとき、鈴蘭っていう花が沢山咲いててキレイだったからって。後、鈴蘭の花言葉は沢山あるんだけど、その中には〝純粋〟ってあって、『何時までも純粋な心を持っていますように』って。」前にお母さんの育児日記を読んだ事があって、そこにあたしの名前の由来が書いてあったからそのまま言うとクロードがあたしを優しく包むように抱き締めてくれた。
「とても深い意味があるんだな。…会って見たかったよ。レイカの両親に。」クロードがあたしの頭を撫でながらとても優しい声音で言ってくれた。
「お父さん、順番とか厳しい人だったからクロード、怒られてたかもよ?」とふざけ半分で言うと笑いながら(苦笑いだけど)
「認めて下さるなら1発、2発は軽い。…もし、同じ立場ならカンカンになるのは否めないしな。」と男親の立場で言われた。
「20年位先の話だよ?まだ早いよ~」クスクスと笑いながら言った。