「どうしたの?」と思わず聞いてみると椅子のひじ掛けに器用に乗るとあたしの手にすりすり。

……?何が言いたいんだろう。

その時にノックが聞こえた。

…えっ?人見知りが強いシエルが逃げない。

その事に驚いて返事を忘れてたら

『…レイカ様。リースです。いらっしゃいますか?』と聞こえて

「あ、ごめんなさい。開けますね。」と言ってから席を立ち、ドアに近づいてドアを開けると

アースの人が二人とリースさんの三人がドアの前に立っていた。──アースの人は三十代位の男の人と二十代位の女の人。ティーパーティーの時に顔を合わせた事がある。確か、男の人がアルフェードさん、で女の人はリアンナさんだっけ。

「こんばんは。…どうぞ?」と部屋に入るように促す。

「いえ、自分は…」と入室を断ろうとしてるアルフェードさんに

「いえ大丈夫ですよ?ここは執務室なのでフレイム団員も出入りしてるので。…流石に私室はちょっと、って思いますけどね?」とおどけながら言うとアルフェードさんも拒否をする理由が無くて部屋に入った。

「…猫ちゃん…」とリアンナさんがジーッとシエルを見てる。