ー控え室。ー

横にして貰って(髪とか崩れないように、だけど。)待機していた医者に看て貰うと

「疲れ…ですね。張りが完全に消えて少し休まれてからなら、会場にお戻りなるのも可能です。」と言われた。

「分かった。ありがとう。」とクロードが医者に言うと医者は部屋から出て行った。

「クロード、あたし、治まったら会場に行くから先戻ってて?」と言うけど

「いや、大丈夫。ここに居る。…メイドだって言ってもレイカは人をフレイムの団員以外で使うのに抵抗有るだろ?…いや、フレイムの団員ですら仕事が無かったら、人を使うことはしない。違うか?…そんな中でここはレイカにとって気を使う場所だろ?…ストレスのせいで治る物も治らない。俺が付いてるからゆっくり体を休めてるんだ。」と言われた。…言われた内容はほぼ図星だった。…こんなにクロード、あたしの事見てたんだ、と感慨深いものがあった。

あたしが横になって体を冷やさない様にブランケット(かなり肌触りが良かった。軽いのに温かいし。欲しいけど、きっと良いお値段何だろうな…)を掛けてる。…クロードはあたしのお腹をなでなで。たまに「お父さんだよ~」とか言っておちびちゃんず(お腹の双子の事。)がぽこぽこ蹴って反応してはニコ~って相好を崩してる。