「今回、表舞台に出ない第一王子が出るのはご存知ですか?」そう進行役の俺が言うとここに居る全4大団員全員が頷いた。

「第一王子が婚約者を連れてくる事は?」その言葉にざわついた。

「何故それをクロード団長がそれをご存知ですか?」とゼプュロスの団長に言われて俺はゆっくり深呼吸をし、

「俺がその第一王子だから、ですよ。」と言った。

流石にこの情報にはフレイム、アース以外の団員はざわついた。

「証拠は!?」とウォーターの団長。

「自分が証明します。アース全メンバーが周知の事実です。」とアースの団長。

「…」ウォーターの団長は口をパクパクしてる。…キョドってどうするんだよ。

「今まで言わなかったのは職務が潤滑に行かない可能性があったからです。…言わなかったのは自分のせいです。」と一旦言葉を切り

「会場は混乱を招く可能性があります。…宜しくお願いします。自分の婚約者はフレイムの副団長です。…今は自分の子供を身籠り悪阻で欠席しています。」その言葉にもフレイム以外の団員は驚きを隠せないでいた。(じゃあ、さっき来た医者は…)(子供って)などと言う言葉。

「今は大事な時期です。…彼女の事は見守って下さい。」と言った。