「本当に大丈夫か?まだ顔色悪いぞ?」と心配で言うと
「赤ちゃんが元気に育ってるって証拠だもん。それにあたしのいた世界でも悪阻が軽い人は仕事してるんだよ?…それにクロードが近くに居ると安心するし、ね?大丈夫。ツラくなったら直ぐに休むから。」と言って来た。
「…分かった。負けたよ。その代わりツラくなったら直ぐに休むこと。ゆっくりのペースで仕事すること。間違っても絶対に急がない事。」と約束事を立てて、仕事をした。
…レイカがムリをしないか気になる。仕事の合間にレイカの顔色などを見ながら仕事をする。
コーヒーが無くなくなったから淹れようと思い、レイカにホットミルクを淹れた。レイカの机にホットミルクを置くと
「ありがとう、クロード。」と笑ってくれた。
「気にするな。ゆっくり飲めよ?」と言って俺の机にコーヒーを置いた。
レイカがホットミルクに目線を落とすと少しだけ目を見開き
「クロード、あたしが牛乳の膜キライって知ってたの?」と聞かれて
「前、膜付きのホットミルク出した時、飲みづらい感じだったし、レイカがホットミルクを作った時もわざわざ膜は取り除いてたからな。」と言って自分のコーヒーに口を付けた。