キリの良い所でレイカが寝ているベッドを見てみる。…ん?
「泣いてる、のか?」起こすのは悪いと思ったが、レイカが泣いてるとしたら別問題。俺が一番嫌いな表情は泣き顔だから。
「レイカ、起きろ。レイカ」とレイカの肩を揺すりながらレイカを起こそうとする。
…暫くして、レイカがゆっくり目を開けた。小さな声でクロードと俺の名前を呼んでいたから
「寝ていたのに起こしてすまない。レイカ、泣いてたから。…どうした?」と言うとぎゅ~っと俺に抱き付く。
「クロードや皆が居なくなる夢見た…すっごく怖かった。」そう言うとレイカは子供みたいに泣きじゃくった。…俺はレイカの頭を撫でながら
「大丈夫。俺はずっと側に居るから。」と優しく言うとレイカは
「どっか行ったらヤだからね?一人にしないでね?」と不安そうな目で見ている。
「大丈夫。俺はここに居るから。」と優しくレイカの背中をポンポンと叩く。…レイカ、寂しいとか言わないからな。妊娠すると変わるんだな…。
レイカが落ち着いて来た所で「もう少し寝てるか?」と聞くと
「治まったし、仕事する。」と言って来た…俺としては心配だし休んで居て貰いたいんだが…。