…皆、言葉が出ない様だ。レイカの生まれなんてびっくりだしな。
「こんな、能が強いなら歯が立たない訳だ…」と誰かが呟く。団員が手を挙げ
「待って下さい。団長が王様になればこの騎士団は…」と言い俺は
「この騎士団は王家勅命で動く。だから《特種》なんだ。だから俺が王になっても第2王子である弟が騎士団を継ぐと言うか、俺を上回る能の持ち主が現れない限り交代出来ない。」と言った。
「何故団長はこんな重要な事を口に出さなかったんです?」と別の団員。…まぁ、真理だな。
「もし、俺が王子だと知ったら皆はどう行動したか?…遠慮して、言いたいことも言えず団員同士とのコミュニケーションが潤滑に行かない可能性があったからだ。」そう言うと皆は黙り込む…レイカでさえ最初拒否したぐらいだからな。
「この際だ。疑問に思ってる事を言ってくれ。…答えられる限り答える。」そう言うと
「あの、王家には特殊な能を持ってる、と聞いた事があるのですが、本当の事ですか?」と聞かれて
「あぁ、本当の事だ。…名称は答えられないが」と言い、その後も幾つか聞かれて、質問が無くなったからその場はお開きになった。