「じゃあなんで副団長はあんなに…」強いのか。…この質問は…

「それは私から説明します。」凛としたレイカの声が響いた。

「私の生まれがここでは無いことは皆さんご存知ですよね?」みんなが頷く。

「私の生まれた家は団長のフレア王家の様に能がある家で私の家は主に〝水〟〝回復〟〝補助〟を主体に使う《水之宮》の分家に生まれました。…ですが、この時点で想定外の事が起きてしまいました。私が本家《水之宮》に勝る力を持ってしまった事です。…まだ赤子だった私に力の制御なんて不可能。そんな時に現れたのが水龍。水龍は私の力を封印して今まで過ごして来ました。ですが、また想定外の事が起きてしまいました。私がこちらの世界に来てしまった事です。私はこちらの世界に馴染む様、〝重力〟の能が目覚め、水龍がこちらの世界に能があり誤魔化しが効くことが分かり、私の封印を解きました。…これが4つの能を使える理由です。…それにもう1つ。『水龍。』」分からない言葉を言うと水龍が姿を現した。

─ここからは私、水龍が説明します。さっき皆さんには分からない言葉をレイカが言ったのが分かったかもしれませんがそれは《龍語》龍とコミュニケーションを図る為の言葉です。…レイカは私、水龍を召喚する力を持っています。…レイカは5つの力を使いこなせています。これが強い理由です。

そう言い、

──私が現れたのは真偽を明らかにするためです。と言い残し、水龍は姿を消した。