練習をするときは、決まって彼の席に座る。真面目に練習に励んでいたけれど、いつだってドキドキ。

男の子にしては几帳面に片付いている机。その机を使うたび、彼に少し近付けたような気がして、それだけで満足だった。

あの噂を聞くまでは…