ちょっと前までは、ただの友だち。
いつの頃からだろうか、意識し始めたのは。

彼の無邪気ないたずらに、仕草に、話し声に、心奪われるようになったのは。

クラスが分かれてからは、ほとんど話すこともなくなったけれど、気まぐれにちょっかいを出してくる彼のことが気になって仕方ない。

自分の想いに気付いても、何だか気恥ずかしく、認めたくない自分もいて、なかなか一歩が踏み出せずにいる。誰にも言えない、秘密の恋…。