近藤「総司……。翔……。優輝菜と碧野殿を日本に送り届けろ……」


土方「それだけじゃダメなんだ!!!
優輝菜が生きる意思を持たないと技術が伴っていても手術に耐えられないそうだ……。先ずは優輝菜の説得………」


優輝菜「帰らないよ………」


土方「……………………………。
優輝菜………」


優輝菜「皆で日本に帰ろう?」


晋作「帰れっっっ!!!」


優輝菜「死ぬつもりで李朝朝鮮に入ったんだよ………」


晋作「俺が労咳になった時もお前はイギリスに送り込んだよな………。
逃げんな………」


優輝菜「考えに考えて出した決断なの」


土方「老後に京都に住む夢は?」


優輝菜「……………………………。」


土方「孫の顔見なくて良いのか?」


優輝菜「……………………………。」


土方「全て投げ出して………俺まで捨てるのか………」


優輝菜「歳の側で死にたいって言ったよね………死ぬ時は一緒だって言ったよね………。忘れたの?」


土方「戦中だろっっっ!!!」


近藤「歳も帰れっっっ!!!」


土方「指揮官が抜け出せるかっっっ!!!」


優輝菜「……………………………。
武士の妻ですからね………。私は…。
死ぬまで土方歳三に付いて行きます…」


左之「十日の休暇をそこに充てたら良いじゃねぇか………。病人から帰してた訳だし………」


優輝菜「手術しても助かる保証はない」


土方「死ぬ時は付いててやる」


総司「優輝菜……。お願い……。帰って………」


優輝菜「ごめん。総司………」


土方「俺は日本に十日間帰る。」


優輝菜「コレラを完全に撃退するまでは帰れない」


土方「撃退したら帰るんだな?」


優輝菜「……………………………。」


土方「逃げんなよ?てめぇから………」


優輝菜「死ぬ事は怖くない」


土方「立派な武士だな……。じゃあ……最期までてめぇと戦え。

半端に逃げる様な嫁なら……。

こっちから願い下げだ……。離縁する」


優輝菜「上等だよ………」


土方「ふっ!それで良い。悪いが……来週辺り暇を頂く」


近藤「分かった」


新八「優輝菜……。日本軍が完全に日本に撤退するまでに、体治しとけよ?」


優輝菜「……………………………。」


コクンと頷いた優輝菜………


土方「ガキ達と鬼ごっこをしてた時は……発作だな……? 先日も厠で寝てたっつったのも嘘だな?」


優輝菜「……………………………。」


総司「…………………………。本当?
私が……発作を起こさせた………?」


優輝菜「……………………………。
総司のせいじゃないし、発作は日本を発つ前からあったから……。

軍医の補充は……?」


土方「帰った時に補充し、総司に連れて行ってもらう」


翔「絶対死ぬなよ……。お前の葬儀に2度は出ない」


優輝菜「………………………。うん…」


自分の葬儀で号泣したな………。


翔「土方副長にあんな辛い思いはさせるな………」


優輝菜「ん………。」