優輝菜の後を追い掛けるも、心臓に負担がかかると判断し、土方は走るのをやめた。


土方は回れ右してお父さんの所へ走った


土方「何で言わなかったんですか!!!」


父「優輝菜の意思だからだよ」


土方「優衣は平気なんだろ!!!」


父「優輝菜のは血管の圧迫だ。右曲ブロックじゃない」


土方「助けられるか?」


父「今手術を受ければ………」


土方「受けなければ後どれ位……」


父「半年………」


土方はガクガクと震える膝を崩れない様に必死に耐える


土方「優輝菜を連れて帰ってくれ……」


父「説得してくれ。技術が伴っていても、優輝菜に生きる意思が無ければ死んでしまう」


土方「……………………………。
くそっっっ!!!」


父「健康な体に産んでやれなくて申し訳ない……」ポロポロポロポロ


土方「……………………………。
優輝菜を助けてくれ」


父「優輝菜は歳君と片時も離れたくない様だ……」


土方「今は…………」


父「だろうね………」


土方「他に知ってる者は?」


父「お母さん、優衣、勇司、歳輝。
あと、今平助君にバレた」


土方「勇司と歳輝も知ってたのかっ!」


父「優輝菜が口止めしてる」


土方「……………………………。
あの野郎………」


父「最近じゃ、発作も多い筈だ……」


土方「そうなのかっっっ!!!」


父「あんなに元気にしていられる優輝菜が不思議な位だ………」


土方「気付いてやれなかった………」


父「必死に隠していたんだろうね……」


土方「今思えば思い当たる節が二回ほどある。あのバカ………」


父「先ず……責めるより説得してくれないか?」


土方「分かった。父上も優輝菜を説得してくれ……」


父「分かってるよ………」


土方「父上が来なかったら……気付かずに逝ってたのか……。この地で……」


父「だろうな……。このまま行ったら孫の顔も見られないぞ?」


土方「……………………………。
そうだな……。幹部会開いて来る。
あいつ不在での戦を乗り越えなきゃなんねぇ……」


父「俺も……病棟へ戻るよ……」


土方「優輝菜を頼む……」


父「分かってるよ………」




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緊急幹部会


総司「嘘っっっ!!!」


左之「……………………………。」


新八「何やってんだ!!!あの馬鹿!」


一「なに考えてんだ…………」


近藤「……………………………。」


坂本「何で……優輝菜が………」


晋作「今直ぐ帰せっっっ!!!」


翔「2度もあいつを失うのか……俺は」


陸「優愛は……知らないんですかっ!」


土方「知っていたのは父上、母上、勇司、歳輝だ……。あと、平助……」


バッと皆が平助を見る


平助「土方さんが知る3分前だ!!!
土方さんに言いに行こうとして優輝菜にど突かれてたんだよっっっ!!!」