総司「私が行って来ます」


優輝菜「……………………………。
じゃあ……お願い………」


総司は戦闘機に乗って日本へ向かった。


優輝菜「ちょっと厠行くから……ここお願いね………」


土方「フラついてんぞ。大丈夫か……」


優輝菜「超眠い……」


欠伸しながら厠へ走る優輝菜……。




……………………………





優輝菜「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」


本当は厠に用事は無かった………。


連日の激務とストレスで発作が起きたのだ……。


常にポケットに入れといた薬をこっそり厠で飲んだ


優輝菜「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ………」


服を掴んで痛みに耐える優輝菜


今倒れる訳にはいかない………。


戦争が終わって日本に帰るまでは死ねない………。


優輝菜は滝の様に出る汗を拭いながら発作が遠のくのを待った


土方「優輝菜?」


帰って来ない優輝菜を心配して様子を見に来た土方……


今来るか……。バレたら……歳は無理矢理優輝菜を帰すだろう


もう長くない事は分かってる……。


でも……だからこそ昏睡に入るまで、土方と一緒にいたい。


それが優輝菜の最期の願いだった。


それが例え戦場だったとしても……。


優輝菜「あ………。寝てた………」


土方「……………………………。
マジかっっっ!!!」


今の優輝菜には精一杯の言葉だった


土方「糞まみれになってねぇよなぁ…」


優輝菜「……………………………。
セーフ………」


土方「あぁ?」


優輝菜「だい……じょうぶだと…思う」


土方「兎に角出てこいっっっ!!!」


優輝菜「……………………………。」


よし……。痛みは若干あるが、息は整った……。


一度大きく深呼吸して厠から出た


土方「下痢や嘔吐はしてないか?」


優輝菜「私は……平気。 歳は?」


土方「俺も平気だ………」


優輝菜「良かった。手ぇ洗ってくる」


優輝菜は井戸へ行き、手を洗い、消毒した


土方「ほれ……」


土方がポカリを目の前に出した


優輝菜「ありがと……」


優輝菜がポカリを飲んで電解質を作り始めると目の前がボヤけた………


ん?何だ?ヤバイ……。倒れる……。


電解質から離れ、立ち上がると、優輝菜は意識を失った


それを支えたのは土方………。


土方「いつから寝てねぇんだ………」


武田「此処に入ってからずっと………」


土方「っっっ!!! ずっとっっっ!!!」


武田「優輝菜しか電解質作れなかったんですっっっ!!!」