優輝菜「日清戦争で死ぬなよ?まだ小さい子供がいるんだから……。苦労させないでよ〜〜?」


翔「大丈夫だ……。戦闘機あるしな…」


優輝菜「未来に戻りたいとは思わないの?」


翔「ん?何だ急に……」


優輝菜「何で戻って来たの?」


翔「前にも言ったろ。 こっちに女もいたし、今のが毎日が充実してる。

族時代に培って来た力と、自衛隊での訓練が発揮できるしな」


優輝菜「戦争だよ……?」


翔「あのなぁ……自衛隊にいたって、日本が攻められたら戦うんだよ……。
どっちに行っても俺は戦う身だ……。

お前こそどうなんだ」


優輝菜「私は家族全員こっちにいるし、幸せだよ……。」クスクス


翔「まさか新選組ヲタのお前が幕末に行ってたなんて……な……」


優輝菜「あ……。お前。私の火葬の時、タバコを焼香したろ!失礼な奴………」


翔「………………………………。

やっぱり……あん時……いたんだな…」


優輝菜「うん。いた……。断片的にだけどね……」


翔「夢にも出て来たな………」


優輝菜「ピアス勝手に交換してゴメン」


翔「アレがなきゃ……俺は立ち直れなかったしな……。今もこれだけは外せねぇ……」


優輝菜「私も………」


翔「俺らは死ぬまで仲間だかんな……」


クシャクシャと優輝菜の頭を撫でる翔。


土方「仲良さそうだな……」


優輝菜「歳……。おいでよ……」


土方「優輝菜に触るな」


優輝菜と翔の間に座った土方。


優輝菜「ちょっ!キツっ!」


土方「もうちょっとそっち行けば良いだろうっっっ!!!」


総司「何してんの?」


総司まで優輝菜の横に座った


優輝菜「撃たれた時、未来に戻ってたでしょ? そん時、火葬場で翔がタバコを焼香してたから説教してた」


土方「それにしてはベタベタと……」


総司「あの時は……死ぬんじゃ無いかとこっちはヒヤヒヤしてたよ」クスクス


翔「意識不明だったのか?」


優輝菜「うん。慶喜庇って撃たれた」


翔「サラッと言うな!!!」


優輝菜「でも、死んで良かった……。
家族に感謝してる。死ななかったら過去は変えられなかったからね……」


翔「はぁ?」


優輝菜「未来の私が死んで、過去が変わり始めたってこと……。
6月5日。私が死んだ日に、古高俊太郎は生きながらえた……拷問も軽く済んだ」


翔「はぁ?」


優輝菜「そっか。未来が変わったから知らないんだ。

色々私が変えたんだよ……。歴史をね。
だから……本来なら新選組はもう無いし、幹部はほぼ死んでる」


翔「マジかっっっ!!!」