森山くんの瞳は吸い込まれそうに真っ黒で、キレイで…その瞳に映りこむ自分さえもキレイに見えてしまう。



「玲菜…お前…今日ここに来たからには、俺とヤる覚悟してきたわけ?」



「うん。」



「・・・・・。」



何も言わない森山くんが、ゆっくり顔を近づけてきた。



キス…される…。


そう思って目を閉じようとすると、森山くんの細くて長い指が、私の目の下にソッと触れた。



「目の下…クマが出来てる。」



え?クマ??

そりゃ…昨日森山くんのあんな現場を目撃してしまって、殆ど眠れなかったんだけど…



今…結構いい雰囲気でしたよね??


そんなに私…魅力ないのかな…。