結果的に…朝陽は家を出て…その後、ガリガリに痩せ細った朝陽を病院に引き取りに行くまで…【後悔】という文字しか頭に浮かばなかった。



いや……今でも…あの時のことは後悔している。




「でもね……朝陽が玲菜ちゃんに話した事だけが、真実じゃないのよ…。」



瞳さんが悲しげに顔を歪めた。



「え?どういうことですか…?」



朝陽を家から追い出したくせに、朝陽が退院する時に連れ戻しに来た亜紀。



「その時は…本当に【ふざけるな!】って思ったわ。

だって…朝陽をこんな目に遭わせておいて…まだ苦しめるのっっっ?て…。

でもね…その口論をしている時に、洋服の隙間から見えてしまったの。


亜紀さんの腕に痣があるのを…。」