「私…DVとか虐待とかレイプとか…そんな人たちの【心のケア】に力を入れているじゃない?

ちょうど2年ほど前に、付き合っている彼氏のDVが酷くて、DVシェルターで保護した女性が居るの。

その女性に玲菜ちゃんにも会って欲しくてね…。」




あ……そうか……。


瞳さんや鴻上梨花さんのように、心のケアにも力を入れたい!と私が言っていたから、わざわざ瞳さんは私をそのシェルターに連れて行ってくれるのかもしれない。



「じゃあ今日は、DVを受けた人が逃げ込めるシェルターに行くんですか?」




私がそう聞くと、瞳さんは静かに首を横に振った。




「今日は…シェルターに行くんじゃないの。

今から行くところは…病院…。」




「えっっ?病院??」







「そう…。





そこには…




朝陽の本当の母親が居るの…。」