さきが行ってしまって暇になった私は
とりあえずプールに入ることにした。


プールの中でじっと涼んでいると、
いきなり誰かとぶつかった。

どんっ

「痛っ…」

「あっ!ご、ごめん!」

「げほっげほっげほっ
大丈夫です。気にしないでください。」

「いや、でも今水飲んじゃったっぽいし…」

「大丈夫ですから。」

「あ、そうだ。」

そう言って彼は私の腕を引いた。

「ちょっと待って。どこ行くの?」

「いいから。付いてこい。」