食事は、後でいいや。まだお腹空いてないし!ちょっとウィリアの部屋行こう!

ウィリアは、こっちの世界の親友みたいなもん!

コンコン
「ウィリアー!たっだいま!」

ガチャ

「おっ!久しぶりー!」
「お疲れ様!」
「向こうの世界は楽しかったか?」

「おおっ!フィオネもパウラもいる‼︎ただいま!」

うちらは仲良し四人組!暇な時は絶対集まってる!

「向こうに敵なんていなかったしー、無駄足だったよ」
「まじかっ!ドンマイすぎるわ」
「ウィリアちょっと笑ってんじゃん」
「ははっ!許せ!」

それから、皆でどーでもいい話とかいっぱいして、部屋に戻った。

「っはー、楽しかった!やっぱ皆で喋るのはいーね!さっ、たーべよっ」

スープに手を伸ばして、食べる…つもりだったんだけど、何か変な匂いがする。
何の匂いだろ。まさか…ね。

そう思いながら、外に居た野良猫に一口あげてみる。

「…‼︎」

……寝た。まさか、睡眠薬⁉︎なんで⁉︎あの使用人、敵のスパイ⁇それとも…まさかこのチームが⁇

「なんて。考えるのは最低だよね。今まで一緒に過ごしたチームなのに。怪しいのは使用人か…な」

そう言いながら目にしたのは…壁に空いた小さな穴。こんなの、前は空いてなかったはず。

「なんだろ」

プシュッ

…‼︎嘘っ!煙が出てきた!やばいっっ、吸わないようにしないと‼︎部屋から脱出…‼︎鍵が空かない‼︎どうしよう…どうしよ…どうし…よ…