横の小さいテーブルに置く。


こんなことまでさしてしまった
なんて申し訳ないなぁ、、。



『ありがとう、、いただくね』



レンゲを取り
冷ましながら一口いただく。



ほんのり塩味の
懐かしい感じの味が口に広がる。



お母さんの味を思い出してしまい
またそれで寂しくなってしまった。



ほんと昔から風邪をひくとこうなる
自分が自分で情けないし恥ずかしい。



『どうっすか?』



『ん、、美味しい、、っ』



『良かったです。じゃあ薬買っておいたんでそれ飲んで寝てくださいね?』



ずっと敬語のままの
いつもとは違う鶴谷くんは
そう言うと床においてあったスーツと鞄を取る。



『帰るの、、?』



『、、またそんな顔、、しのぶさん風邪ひくと小さい女の子みたいっすね』



やっとそう言って笑う鶴谷くん。


小さい女の子、、。


そう見えても仕方ないか、、。