『え、大丈夫、、』


送ってもらうなんて迷惑かけれないし。


『またぶつかったらどうするんです?もしいちゃもんつけられたら?今のしのぶさんに対応できます?』



『はぃ、、』



ぐぅの音もでず、鶴谷くんのお言葉に
甘えて荷物まで持ってもらって
家まで送ってもらった。



ただ、送ってもらいたくなかった理由は
もう一つあって


私、両親が共働きで風邪の時とかも
夜まで一人でなんて当たり前だった。


だからか分からないけど
どうしようもなく寂しくなる。





だからだと思う、


相手が誰だってそう思ったはず。



『じゃあ、ゆっくりしてくださいね!薬も飲んでくださいよ?』



そう言われ荷物を渡される時



帰らないでほしいなぁ


なんて思ったのは。



それが顔に出てしまったのか



『、、そんな顔しないでくださいよ』


じっと目を見つめてしまった私に
目を逸らしてそう言う鶴谷くん。


それでも、じゃあと言い帰ろうとする
鶴谷くんの

風邪のせいだよ?


スーツの裾を掴んでた。