『筒村顔赤いよ?それにテンパりすぎ』



『だだだっ、、て』



『彼さ、きっと意地でも筒村を奪おうとしそうだからもう言っちゃおうかと思って』




ニコニコと平気でそんなことを
言い出す。

頭がついていかない、、



『仕事にも一生懸命で、俺にも慕ってくれて、なにより笑顔が可愛い。そんな筒村に俺は惚れたんだよ』



そう言いながら
勝浦さんの細い手が私のセミロングの髪の毛を触る。


ニコニコ笑顔から
男の人を意識させるような優しい笑いかたで
私をまっすぐ見つめてくる。




当然ながら私の胸はドキドキ。


ありえないと思ってたのに
私が好きだなんて言われて


急なことに頭はグルグルまわってて


『勝浦さん、、』



『知らないふりしたけどさっき見たんだよね、筒村がほっぺにキスされてんの』



その言葉と共に真剣な顔になったなぁ
なんて感じた瞬間。



目線から勝浦さんが外れ

鶴谷くんに、された反対の頬に



チュッ--



とキスをされた。




ボー然と立ちすくす私に



クスッと笑うと、


『スキみせすぎ、そんなんだったら俺ホントのキスしちゃうよ?』



なんて甘い言葉をささやいてくださった。




そこで私は完全ショート。



『し、し、失礼します!!』



残ってる仕事をまとめ家に持ち帰る為に
カバンに入れて

送ろうか?と笑う勝浦さんに


失礼しますーーともう一度言い
置き去りにして帰ってしまった。