胸を撫で下ろす私は 『いえ、何もないです!もうすぐ終わるのでさきほどの約束、大丈夫ですか?時間はこの後でしたらあるので』 そう伝えた。 鶴谷くんの居ることを忘れて。 『ああ、じゃあここで待ってる』 『え、ここで?急ぎます』 見られてるなんて昔の教えてくださってた時みたいで、少し緊張する。 でも 『俺、もう帰ります~お疲れ様でしたっ筒村さん』 その声に鶴谷くんが居たことを思い出して ハッと鶴谷くんを見る。