『しのぶさん顔真っ赤!』
ほら。
そうやってからかう鶴谷くんは
ほんとに楽しそうに笑う。
余裕な鶴谷くんに少し腹が立つ。
『筒村?』
言い返そうとした私は
その声に言葉を飲み込み
声のしたほうを見る。
『あれ、勝浦さん?』
連絡したときは確か
じゃあまた今度だなと今日の約束は
取りやめになったはず。
もしかして勝浦さんも残業だったのかな?
『気になって見に来たんだけど、、』
鶴谷くんをちらっと見る勝浦さん
も、もしかして今の見られた?
そう頭によぎった私は
『えと、今書類見ていて、その、さっきのは』
テンパりながらなにか誤魔化せないかと焦った。
『ん?さっき?』
焦る私に勝浦さんは首を傾げる。
あ、、れ?
見てなかった?
なんのこと?と言うような表情の
勝浦さん。
よ、よかった、、。