私の言葉に頭をかしげた鶴谷くんは
あぁ!
と思い出したように言うと
今度はうーんと悩みだす。
『鶴谷くん、、?』
『教えてあげる代わりにちょっと付き合ってくれません?』
ニコっと笑ったかと思うと
私の答えを聞く前に腕を掴み歩き始める。
『え、え?ちょっどこ行くの』
私の声が聞こえてるはずなのに
そんなの無視。
そのまま全く離そうとしない鶴谷くん。
連れて行かれたのは
『、、なんでカラオケ』
『ゆっくり話しできると思ってさ』
まぁ、ホテルじゃないだけ
良かったのかな、、なんて思う。
さすがにそこまでひどくはないか、、
『で、教えてくれるの?』
『んー』
な、まだ悩むの?
ここまで連れてきて、、。
また少し不機嫌になってくる。
そんな私に、
『ね、抱きしめていいっすか』
とんでもないことを言ってくる。