なんとか仕事が片付き、部長にまた
押し付けられないうちに



『お疲れ様でしたぁー』



と逃げるように更衣室へ。


さっさと着替えて急いで会社を出て
鶴谷くんを待ちぶせ。



イライラはどこへやらって感じで
今度はなぜかドキドキしてくる


なんで私は鶴谷くんを待ちぶせしてるの?



ふっと我に返った瞬間



会社から出てくる鶴谷くん。



と、目の前にいる私とパッと目が合う。



『え?しのぶさん帰ったんじゃ』



こっちに向かってくる鶴谷くんの
口からそう聞こえる。


私もなんでここまであの言葉に執着
したのかは不明ですよ、、。



『鶴谷くん、聞きたいことあるの。』


でもまぁ、ここまでしちゃったんだし
聞いておくべきよね。



『なんですか?』


『朝の分かってないっすねって言葉よ、あれどういう意味?』


あ、少し、、キツく言ってしまった?

なんて思ったけど、バカにされた気がした私にとったら別にいいよね。