一瞬。
なんのことを言ってるのかさっぱりで
なんでそんなことを言ったのかもわからなくて
ハテナだらけの私。
『って冗談ですけどね?すいません、とりあえずお疲れ様でした!』
少しの沈黙の後
鶴谷くんがパッと笑顔になって
一礼をして歩いて離れていった。
その姿を見送った後、
勝浦さんはまたさっきの爽やかな笑顔に
戻って、何事もなかったかのように
行こうか、と言いいつものお店へと向かった。
私自身、なんて言えば良いのかも
分からなかったから少し助かった。
『で、勝浦さん、今日なんでご飯誘ってくれたんですか?』
『ん?あぁ、ほらこの前悩んでただろ?少し時間が経ったし筒村の中でなんか変わったかなぁと思ってさる
ほらやっぱり。
勝浦さんはこういう人だもん。
明里が変なこと言うから少し気にしちゃったじゃない!
『あ、はい。おかげ様で無理せずに気楽に頑張ってみようかなと』
『お、そうか。それは良かった気になってたんだよ』
とニコっと優しく笑って
そう言ってくれた。
ほんと優しいってか優しすぎる。