『か、勝浦さんっ!私、子供じゃないですよ!』



なんて可愛げない言葉を口から出すも
きっと顔は赤くなってるはず。


勝浦さんは誰にでも優しいから
こんなこと当たり前だってば。

と良い聞かす。


その慌てぶりが勝浦さんに伝わったのか

勝浦さんはまたクスクス笑い出す。



『会社の前でそんなことしたら誤解されますってばー』



『えーー』



笑いながらそうかなぁなんて
返される。


そんな勝浦さんを早く行きましょう!
と、とりあえず先へと進める。



『しのぶさん。お疲れ様です』


『えっ?あ、鶴谷くんっお疲れ様』



そんな私達の後ろから少し早足で来て
そう言った鶴谷くんは
私に言ったはずなのに

目は完全に勝浦さんを見ていた。