少しの沈黙。
その場から後ずさりしながら
逃げようと試みる私。
『えっ!しのぶさん?なんでいんの』
その言葉に
上手い言い訳が見つからず私は
『えっ!?ちょっ、、待って』
逃げてしまった。
が、案の定、男の人の走りには
敵わずガシっと腕を掴まれてしまった。
観念した私は
話しますと言い近くの公園
のベンチへと移動
『はいっ』
自動販売機で買ってくれた
コーヒーを貰い横に鶴谷くんが座る
『で、どーしていたんですか?しのぶさんバスじゃないっすよね』
『はいっ違います』
『じゃあ用事ですか?』
『でもない、、です』
言えない。
隠れて見てて優しいんだーと思って
気になってなぜかついてきてしまった
なんて恥ずかしくて言えません。
口が避けても言えません
『俺がいつも待ってんのに今日居なくて探して気になってついてきたーとか?なーんて、、』
『!』
探したわけじゃない、、?
うん探したわけじゃないけど、、
気になってついていったのは、、事実。
って
自分の行動を考えれば考えるほど
恥ずかしくなってきた、、
『えっ、、しのぶさん?え、マジ?』
『ち、ちがっ、、やっそう?でも探しては、、ない!』
またからかわれる!
かーわい!とか思ってもないこと言われて
笑われるじゃん!