『あの人にも腹立つけど一番はしのぶさんに。気持ち知ってるくせに』


名前を呼ばれ
まっすぐ見つめられてまた冷たい目。



違うの!あれは、、ただ最後だって言われたから、、



なんて、そんな言葉信じてくれる?


余計なことを考えて
言葉がでない。


『ほんと、、むかつく』  



ボソッと口から漏れたその言葉。


『鶴谷くっ、、んっ』




もうなんでもいいから 
とりあえず誤解を解かなきゃ、、

そう思って口を開こうとした私。


その私の目の前に
鶴谷くんのドアップが映る。



『んんっ--、、!?』


その口を鶴谷くんの口が塞ぐ。




あ、私キスされてる。



頭で理解して体を突き放そうと
鶴谷くんの胸を両手で押すけど
びくともしない。


私の身体は
さっきまで車を背にしてたのに

クルッと立場が変わって

背にはひんやりとしたブロック塀。