はぁぁ~っ
最後までかっこいいのは
さすが勝浦さん。
好きでいてくださったこと
忘れるわけない。
私は少し酔いの醒めた体を
マンションへと動かす。
すると
目の前のマンションから
一人の人影がこちらに歩いてくる。
まだ酔いの為か
はっきりと見えない。
だんだん近づくその人は
だんだん、見覚えのある人に見えてくる。
『なんですか?今の』
鶴谷くんだ。
『あれぇ?、、鶴谷くん?なんでこんなとこにぃ~、、?』
『、、飲んできたんですか?』
『あ、うん。勝浦さんと、、』
『抱きしめられてましたね、もしかして付き合うことになったんすか?』
言葉の途中なのに
遮るようにそう言われる。
抱きしめられてました。
付き合うことに?
そんなことはありえない。
だって断ったばっかだもの。
そう否定しようとした私。
だんだんピントがあってきて
鶴谷くんの目と視線が合う。
その目を見た時、
一気に酔が覚めて
言葉を飲み込んだ。