『何いきなり、虫でもいた?』



急に首を振る私に
そう聞く明里に勝浦さんにこんなこと
されてーなんて言えない。


 

きっと面白がるから。



『いや、ちょっとね、』



『ふーん、あ、鶴谷くんだ』



その一言に身体が反応する。


また抱きしめられた時の事や
笑顔が頭の中にフラッシュバックして


どーしよぉ、、鶴谷くんを見れない。



『おはようございます』



『おはようー』


明里はチラチラ私を見ながら挨拶。


でも私は鶴谷くんの方なんて見れなくて
そのまま背を向けて挨拶をした。


その数分後
マナーモードにしてあった携帯が
ディスクの上で震える。



メール一件の通知。



開くと



"この前のこと恥ずかしくて目合わしてくれないんだ?"


そうかかれた鶴谷くんからのメールだった。


急いで画面を戻す。


絶対からかってる!絶対笑ってる!


ドキドキと脈うつ自分が悔しい。