『えっ?嫌だ。あんなしのぶさんなかなか見れないし?』
『、、、仕方ないじゃん熱あったんだから、、』
『でもほんと、頼ってください。あんななるまで無理しない!』
軽く怒られてしまった。
はい。
と素直に頷き食べ終えた食器を運ぶ。
『あ、しのぶさん座って手、無理しないでって言ったでしょ』
そう言うと私の手から食器を奪い
無理やりソファへと座らされ
洗い物を始める。
そんな鶴谷くんの後ろ姿を
やっぱり優しいなぁ
なんて思って見つめる。
おばあさんのこともそうだったけど
鶴谷くんはほんと優しい。
それに、甘えたからと言って
あんなことされるとさすがに少し、、
意識してしまう。
安心したし、側にいてほしい、、とまで
思っちゃったし。
たまたま鶴谷くんだったにしろ
そう思ってしまったのは事実だもん。
『終わりっ』
クルッと振り向いて
ニコッと笑う鶴谷くん。
スーツが水で少し濡れてる。
あ、そういえばお風呂も入らず看病してくれたんだよね。