冷める前に起こさなきゃっ。
机にご飯を並べて
寝ている鶴谷くんの肩を揺する。
『鶴谷くん!、、起きてっ』
何度か声をかけると
『んっ、、』
と口から声が漏れ目がゆっくりと開き
私と目が合う。
数秒目があったあと
ガバッとびっくりした様子で起き上がる。
『あれっ、しのぶさん!あっ、、もう大丈夫?』
びっくりした後、
思い出したように私にそう聞く鶴谷くん
その姿が面白くて笑ってしまう。
『大丈夫だよ、ありがとう。ごめんね』
そう言って朝ごはん作ったからと言い
机に座らす。
戸惑いながらも座って
いただきます
と二人で食べ始める。
そう言えば、ご飯を誰かに
食べてもらうなんて男の人は初めて?
そんなことをふと思った私は
ただの目玉焼きやお味噌の味がものすごく
気になってしまった。
ただ焼くだけだけど。