――次の日

「おはよー」
渚が声を掛けてきた
「ん、はよ」
笑って返すと
「どうした?なんかあったの?」
心配そうに眉を下げて首を傾げる
「ないよー」
と笑顔で返した
しかし次は眉間にシワを寄せ
「笑顔作るな、ちゃんと笑えてないし」
呆れたように言われ、
あたしは俯いた
「ごめん、」
すると慌てたように渚が
「あ、や、あの、ち、違くて、その、」
なんて詰まりながら話すから
あたしは思わず噴き出してしまった
「っぷ」
「あ、ちょっと、今笑ったな」
睨みながらこっちをみる渚に自然と笑顔になれた

昨日は結局あの後家まで送ってもらって終わってしまった
今日会うのはとても気まずい。
なんて考えて居ると、教室のドアが開き舜が入ってきた。
目を合わせないように下を向いていると
「そーら!おはよ!」
いつも通りの舜だった
少しホッとしたけど、気を使わせて居るんじゃないかと不安になる
「おはよ」
と返すと舜は席に戻った

やっぱりあの事を話すべきなのかな…
そんなことを思いながら授業を受けていたら、あっという間にお昼になった