ぎゅっと美和を抱きしめると、美和も抱きしめ返してくれた。



「ごめんっ…ごめんね美和っ……!」


「あたしもっ……!ごめんっ……」



 涙が溢れ出て止まらない。



 やっぱり、言ってよかった。

 勇気を出して、よかった。



 あたし達、きっとやり直せる。

 きっと、世界一仲の良い親友になるだろう。


 だってほら、こんなにも想い合ってるんだから。






「なんで宮城先生と付き合えたのよっ!」


「話すよ、ちゃんと全部!今まで黙ってたこと!」


「絶対だよ!?」


「うんっ」


「じゃあ、あのカフェでも行こう?」


「うん!」


「……あ、でもあたし、金欠だ」


「はあ!?……んもぅ、特別に今日だけ奢ってあげるよ」


「マジで!?やったぁ♪千夏、大好きっ!!」


「ホント、調子いいよね。……まあ、あたしも大好きだけどっ!」




 抱き合いながら、そんないつもの会話を繰り広げる。