ため息をついて私は食べ終わってないパンを袋に戻し、教室の自分の机に掛けてある鞄に押し込んだ。


亜美子は最後の一口を口に詰め込んで、残りのパンを残念そうに鞄に入れる。


潤に見送られながら、私たちは化学準備室に向かった。


階段を下りながら、なんの呼び出しか考えてみるけど、やっぱり課題しか思い付かない。


隣でため息をつく亜美子に視線をやる。


私も亜美子も呼び出しなんて高校に入って初めての経験だった。