「優艿!」
「あ。なに?」
「またラブレターかよー。お前どんだけモテんの」
「まーねー♡」

学校1のイケメンといわれる2-5の
朝永優艿
学校の中のファンが多く、友達も多い。

その友達の向井 瞬。ずっと忘れられない片思いの女の子がいる。



「いーねー。モテるって泣」
「そんなことねーよ笑」

「あ。彼奴…。」
瞬はいきなり走り出した。

ピラッ

「!!」
瞬はある女子生徒のスカートのすそをめくった。

「…ありえない」

そう言って女子生徒は瞬の手を離し教室へ走り出した。

「おい瞬!今のはまずいだろ」
「いーのいーの。いつものことだし。彼奴いじめてんの前からだし」
「はぁ?…今の子、名前は⁇」

「なんだっけ…。あっ! 前川 唯だ!」

前川 唯…。聞いたことあるな


キーンコーンカーンコーン

「ねぇ。」

呼びかけると彼女はクルッと振り向いた

「やっぱり。唯でしょ?覚えてる?」
こう言うと、唯は はぁ?という目でこっちを見ている。

「覚えてない?俺のこと」
この雰囲気…。覚えてないようだ

「前約束したじゃん。公園で。」

彼女は思い出したようにこちらを見た。

「雄二…?」

「良かった。覚えててくれて」

「…」

「あの時した約束覚えてる?」



「覚えてるよ。でも…」

「俺、忘れてないから」

雄二と出会ったのは10年前くらいだ。


私が人と関わらなくなった




あの日の前。