「んじゃ…あたし帰るね」


そういって彼女は立ち上がり帰ろうとした、けど


「今日は遅いし。お前のこと傷つけちゃったから送る。」


さすがにこの夜道に女を一人で歩かせるわけにはいかない。


「…ありがとう」


ニコッと笑った顔にふいにもドキッとした。


その笑顔がすごく可愛くて…


って俺何考えてんだろ。


今の考えはなかったことにしよう。



「じゃ、行くか。家どっち方面?」


「南の方だよ。」


「そうか、曲がる時とか言え」



「うん!」